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特集 摂食調節機構とその破綻に伴う疾患群

肥満とグレリン抵抗性

Obesity induces ghrelin resistance.

迫田秀之中里雅光

Pharma Medica Vol.34 No.5, 55-58, 2016

「はじめに」グレリンは,視床下部の食欲中枢に作用する摂食調節ペプチドのなかで,唯一末梢から分泌されて摂食を亢進させるペプチドである。正常では空腹時に血中濃度が上がり摂食で低下するが,高脂肪食や肥満によってグレリンによる摂食調節機構が破綻し,摂食行動の異常を生じるグレリン抵抗性が,肥満の一因となる可能性が考えられている。
「Ⅰ.グレリンの作用機序」グレリンは,成長ホルモン放出促進因子受容体(growth hormone secre-tagogue receptor;GHSR)のリガンドとして1999年に寒川らにより同定された1),主に胃から分泌される28アミノ酸のペプチドで,3番目のセリンがghrelin o-acyltransferase(GOAT)によりn-オクタン酸アシル化修飾を受けることで活性型になる2)。
「KEY WORDS」グレリン,迷走神経,高脂肪食,視床下部

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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