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特集 乳癌診療の新しい展開Ⅰ

oncoplastic surgery:乳房再建を中心に

Oncoplastic surgery.

中村清吾

Pharma Medica Vol.32 No.4, 47-50, 2014

[はじめに] 2013年の7月から, 人工乳房を用いた乳房再建手術の保険適用が認められた. これによって, 従来から認められていた自家組織を用いた乳房再建手術に加えて, 術後の整容性を保つための選択肢の幅が広がったことになる. 乳癌手術によって胸のふくらみが損なわれることで, 女性らしさの象徴が失われ, 引きこもりがちになる患者は少なくない. しかし, 「乳房再建手術」という手術手技が進歩したことによって, 多くの患者が左右差のない乳房とともに, 乳癌手術前と同様の自分らしい生き方を取り戻すことができるようになった. [I. 自家組織を用いた乳房再建術] 「乳房再建手術」には, 患者自身の組織を移植する自家組織による移植と, シリコンでできたインプラントを挿入する人工乳房再建の2種類がある1). 自家組織を使って再建する方法には, 広背筋や腹直筋と脂肪組織を, 血行を保った状態で授動し, 乳房のふくらみをつくる有茎皮弁という方法がある.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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