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特集 めまい:診断と治療

めまいの薬物治療

Pharmacological treatment for vertigo.

武田憲昭

Pharma Medica Vol.31 No.10, 55-58, 2013

「I. 急性期のめまいに対する薬物治療」急性期のめまい患者に対する薬物治療は, めまいの自覚症状の抑制とめまいに伴う悪心・嘔吐の抑制である. 急性期のめまいの自覚症状の抑制には, 疾患によらず7%炭酸水素ナトリウム(メイロン)の静注が広く用いられているが, エビデンスはない. しかし, 全国アンケートの結果では, 急性期のめまいに使用される薬物のなかで最も効果がある薬物として, 半数以上の医師がメイロンをあげている1). メイロンが急性期のめまいの自覚症状の抑制に効果がある可能性がある. めまいに伴う悪心・嘔吐は, 動揺病(乗物酔い)と同じメカニズムで発症すると考えられていることから, 動揺病に効果がある薬物が急性期のめまい患者に用いられている. 動揺病による悪心・嘔吐に対して効果があるのは抗コリン薬であるスコポラミンであり, メタ解析によるエビデンスがある2). 特にその経皮吸収薬(Scopoderm TTS)が欧米では用いられているが, わが国では発売されていない.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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