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特集 腎癌診療をめぐる最近の話題

腹腔鏡下手術における最近の進歩

河内明宏本郷文弥三木恒治

Pharma Medica Vol.30 No.8, 41-44, 2012

「はじめに」腹腔鏡下腎摘除術が1991年にはじめて報告された後1), 腎癌に対する手術療法として腹腔鏡下根治的腎摘除術が1992年に報告された2). その後, 急速に普及し, 腎癌診療ガイドラインにおいても腎癌に対する標準療法として推奨されている. 一方で腎癌に対する機能温存手術である腎部分切除術が腎機能障害をもつ患者に対する腎不全を避ける治療法として開発された. その後腎機能障害のない患者に対しても行われるようになり, 予後に関しても根治的腎摘除術と差がないと報告されることにより, 標準的な治療として確立している3)4). さらに最近, 腎摘除術を行った患者の生存率が腎部分切除術を行った患者より悪いという報告が複数あり, 腎部分切除術の頻度が増加している. この腎部分切除術においても低侵襲療法として腹腔鏡下腎部分切除術が開発され, 開腹術と予後には差がないことが報告されている5). これらの腹腔鏡下手術の最近の進歩につき概説する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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