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眼と内科疾患

脳と眼のサイエンス

角田和繁

Pharma Medica Vol.26 No.9, 57-59, 2008

「はじめに」人の脳が外界から受けとる情報のうちかなりの部分を視覚情報が占めており, 近年の脳科学の発展は視覚研究とともに発達してきたといっても過言ではない. 現在でも, 脳神経生理学の研究は視覚を通じて行われるものが多く, 視覚あるいは眼を研究することは脳, さらには人間そのものの探求にもつながることになる. 逆に, 大脳生理学で築き上げられた知識や技術が眼科臨床において応用される可能性もあるわけであり, 最近の新しい治療法のなかにはこれまでの常識をくつがえす理論に基づくものが散見される. 今回は, 中枢神経の可塑性が話題となるなか, 眼科領域で試行されすでに良好な結果を得ている視神経の電気刺激治療について述べてみたい. 「I. 中枢神経の可塑性」生後, 脳は外界の環境に適応しながら過剰な神経回路の再編成を行い, 必要かつ効率のよい神経回路網が次第に固定されていく. これを脳の発達可塑性と呼び, その重要性を示す身近な例として片眼遮蔽による弱視の形成, およびその後の健眼遮蔽による視機能の回復がある1).

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