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線維筋痛症と神経因性疼痛のメカニズム

Pharma Medica Vol.24 No.6, 15-19, 2006

「はじめに」急性の痛みは生体に及ぼす危機を警告する生理的な働きを有する一面もあるが, 慢性のそれは痛みそのものが病態であり, 必ず除去する必要がある. 長期化する癌や炎症による痛みは, 侵害性刺激が原因となることから, 急性疼痛と分類される. しかし, これらはモルヒネに代表されるオピオイドや抗炎症薬(NSAIDs)により治療されるが, 神経傷害などに起因する慢性疼痛, 神経因性疼痛では, その炎症そのものが治癒した後にも持続するため, NSAIDsの適用はなく, また痛み伝達経路が可塑的に再構築されるため, モルヒネの有効性が大きく低下する. このため, 現在もなお適切な治療法が確立されておらず, 多くの慢性痛を抱える患者が痛みを癒されないまま, 日々を過ごしている現実がある. ただ, 神経因性疼痛の場合, 原因が特定されることが多く, その神経を支配する後根神経節を標的とした神経ブロックが一定の効果を示すことや, 臨床病態を模した基礎実験からいくつかの治療候補分子も見いだされていることから, 治療薬開発に少し明かりがみえてきた印象がある.

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