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Doctor Interview(精神科臨床 Legato)

地域のニーズに応え,患者さんを地域で支える仕組みづくりを

精神科臨床 Legato Vol.2 No.3, 48-51, 2016

直江寿一郎

「精神科医療資源に乏しい道北で,地域ニーズを模索し続ける」
―まずは,先生が旭川圭泉会病院でご勤務を始めた頃の精神科医療の状況を教えてください。
当院は,1957年に父の直江善男が直江病院として開設,1960年に旭山動物園に程近い現在地に移転して以来,半世紀にわたって旭川の地で精神科医療を担ってきました。私は兵庫医科大学を卒業し,旭川医科大学で神経病理の研究を手がけて学位を取得した後,当院での勤務をスタートしました。1985年のことです。当時は,地域住民の精神疾患に対する理解が低く,未治療の患者さんを拾い上げるシステムもない時代でした。患者層は軽症から重症まで,病態もさまざまでしたが,その中で今ではもう見られないような,発症から10~20年経ってはじめて治療を受ける統合失調症の方が多かったですね。ずっと自宅でご両親が面倒をみてこられて,そのご両親が高齢になってようやく,医療機関の門をくぐることになった方々です。そうした患者さんやご家族の姿を見て,とにかく私は,精神科病院は地域住民から信頼され,明るい,開かれた存在であるべきだと痛感しました。


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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