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From the World Conference

第39回日本血栓止血学会学術集会

Cardio-Coagulation Vol.4 No.3, 54-55, 2017

橋口照人

循環器領域における抗凝固療法の関連事項で本学会にて注目されていたのは,「直接トロンビン阻害薬ダビガトランの中和薬(イダルシズマブ)の臨床現場への登場」であった1)。頭蓋内出血の発症率は日本を含む東アジア諸国において他国よりも高いことを反映して,アジアおよび東アジアにおいてはワルファリン内服におけるPT-INRが低く設定されているにもかかわらず,直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)による脳出血の発症率がワルファリンよりも明らかに低く抑えられていることは,DOACの有益性を示しているといえる2)。しかしながら,DOAC服用における副作用としての出血イベントは,ワルファリンによる発症率よりも少ないながらも必ず一定数出現している。抗凝固療法の副作用としての出血イベントに対してわれわれは最大限の努力を払うべきであることに異論の余地はない。臨床的には明らかに中和薬が適応となる多くの場面がある3)。このような事実を踏まえて,より安全な抗凝固療法を行うべきであることの認識がイダルシズマブの臨床現場への登場により一層高まってきたといえる。


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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