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THEME 抗血栓療法における日本人(東アジア人)の特徴 Special Articles

抗凝固療法中や抗血小板療法中の消化管出血

Cardio-Coagulation Vol.4 No.3, 31-37, 2017

藤田穣塩谷昭子

抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)は小腸粘膜障害を増悪させ,上部に加えて下部の消化管出血のリスク因子となる。また,抗血栓薬の多剤併用は出血リスクのみならず心血管イベントも増加させる可能性があるため,注意が必要である。抗血栓薬内服患者の上部消化管出血の予防にプロトンポンプ阻害薬(PPI)は推奨されているが,P2Y12阻害薬およびPPIはCYP2C19で代謝されるため,両薬剤の相互作用に加えてCYP2C19遺伝子多型の影響も受ける。
日本人は欧米人と比較して低代謝(PM)の率が多く,P2Y12阻害薬の効果減弱に留意する必要がある。直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)については,高齢者や腎機能障害例で消化管出血をきたしやすい。DOACによる消化管出血は欧米人と比較して東アジア人では比較的少なく,ワルファリンと同等である。また,ダビガトランは他の抗凝固薬と比較して下部消化管出血をきたしやすい特徴がある。
「KEY WORDS」抗血小板薬,抗凝固薬,DOAC,消化管粘膜障害,消化管出血


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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