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Cancer biology and new seeds

ドライバーがん遺伝子陽性がんにおけるがん間質細胞を介した耐性機構

がん分子標的治療 Vol.15 No.3, 82-85, 2017

片山量平

EGFR活性化変異やALKROS1RETNTRKなどの融合遺伝子はドライバーがん遺伝子と呼ばれ,それらの各遺伝子がコードするチロシンキナーゼが過剰活性化し,がん化を引き起こす。ドライバーがん遺伝子は,がん腫によって差はみられるもののさまざまな種類のがんで発見されてきており,治療の標的として薬剤開発が進んでいる。なかでも,日本の肺腺がん患者では,EGFR活性化変異が約50%に,ALK融合遺伝子が3~6%に,ROS1RET融合遺伝子がそれぞれ1~2%に存在するなど,約60%以上の症例で何らかのドライバーがん遺伝子がみつかり,EGFR活性化変異やALKROS1融合遺伝子に対してはすでにチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)が標準治療として使用され,顕著な腫瘍縮小効果が認められている。しかし,1~数年以内に獲得耐性が生じることが問題となっている。本総説では,TKI耐性について,がん細胞自身の変化に加えて腫瘍組織内のがん間質細胞の関与についても概説する。
「KEY WORDS」ドライバーがん遺伝子/チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)/薬剤耐性/がん間質細胞


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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