category13.gif


Cancer biology and new seeds

遺伝子改変T細胞を用いた免疫

がん分子標的治療 Vol.15 No.2, 77-81, 2017

池田裕明

近年,免疫チェックポイント阻害療法がさまざまな治療抵抗性がんの治療法として臨床に導入されはじめ,長年にわたるがん免疫療法の研究がついにがん患者の治療に役立つ歴史的な瞬間をわれわれは目にしつつある。しかし,多くのがん種で有効性は10~40%程度と,現在の免疫チェックポイント阻害療法も決して万能ではない。体内にすでにがん反応性のT細胞が誘導されている場合に,そのT細胞の腫瘍攻撃を阻害する因子を取り除くことが免疫チェックポイント阻害療法の本質であると考えられており,体内にがん反応性T細胞がうまく誘導されていない患者では免疫チェックポイント阻害療法の有効性は期待されにくい。そこで,がん反応性の免疫細胞を体外で大量に調製して輸注する遺伝子改変T細胞療法は,免疫チェックポイント阻害療法抵抗性がん患者の治療法の1つとして大きく期待される。本稿では,がんに対する遺伝子改変T細胞療法開発の現状を概観し,今後の課題と進むべき方向性について考察する。
「KEY WORDS」TCR-T細胞療法,CAR-T細胞療法,ネオアンチゲン,非自己細胞


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

【PR広告】

診療ガイドライン UP-TO-DATE 掲載開始

【PR広告】

目次から記事を探す