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Theme 免疫療法の新しい展開

免疫療法を含む併用療法 免疫療法同士の併用

がん分子標的治療 Vol.15 No.2, 29-35, 2017

榎田智弘西川博嘉

免疫チェックポイント阻害薬に代表されるがん免疫療法において一定の臨床効果が認められることが明らかになった。現在さらなる治療成績の向上のため,さまざまながん治療との併用療法が検討されている(複合がん免疫療法)。特に免疫療法同士の併用療法を検討する際には,腫瘍に対してT細胞免疫応答が誘導される過程(がん免疫サイクル)を十分に考慮した併用療法の選択が望ましいと考えられる。がん微小環境でみられる免疫応答は個々の症例で異なるため,どのような機序で抗腫瘍免疫応答を回避しているかを把握することも最善の治療効果を期待するうえで重要である。また,これらのがん微小環境の免疫応答の把握は併用療法における治療方法の選択のみならず,治療効果予測に繋がる可能性がある。一方,がん免疫療法同士の併用では有害事象の発生頻度の増加に留意する必要があり,これら有害事象を最小限に抑える取り組みも必要である。がん免疫療法併用による最大効果を安全に享受できるよう,基礎と臨床の連携がいっそう求められる。
「KEY WORDS」複合がん免疫療法,がん免疫サイクル,免疫チェックポイント阻害薬,PD-1,CTLA-4


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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