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Theme 免疫療法の新しい展開

がん免疫療法の分類と現状

がん分子標的治療 Vol.15 No.2, 15-19, 2017

玉田耕治

がんに対する免疫療法の試みには100年以上の歴史があるが,長い間がんに対する標準治療として認められるレベルの臨床効果を示すことは困難であった。しかしながら,2010年代になり腫瘍反応性T細胞に対する免疫抑制の阻害を目的とした免疫チェックポイント阻害薬が開発されると,その優れた治療効果によりがん免疫療法の重要性が高く注目されるようになった。2017年現在,代表的な免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体は6種類(日本では5種類)のがんに対して承認されており,非小細胞肺がんの一部においては,化学療法薬や分子標的薬よりも先に投与を推奨される第1選択薬として認められている。また,次世代のがん免疫療法として,抗PD-1抗体以外の免疫チェックポイント阻害薬,制御性T細胞(Treg)や骨髄由来免疫抑制細胞(MDSC)などの抑制性免疫細胞の除去や機能阻害を目指した治療法,遺伝子改変を加えたリンパ球を利用した免疫細胞療法,がん免疫療法同士あるいはがん免疫療法と化学療法などの組み合わせによる複合的がん免疫療法の開発など,多くの治療法の開発が世界中で積極的に進められている。本稿では,がん免疫療法の歴史や基本となる概念を紹介し,現在注目されているがん免疫療法について論述する。
「KEY WORDS」免疫チェックポイント阻害薬,遺伝子改変T細胞療法,ネオアンチゲン,複合的がん免疫療法


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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