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Cancer biology and new seeds

CRISPR/Cas システム

がん分子標的治療 Vol.15 No.1, 56-61, 2017

中川一路

CRISPR/Casシステムは,細菌および古細菌に広く保存され,外来性遺伝子の一部を自身の染色体に取り込み記憶することで,同一の外来性遺伝子が再度侵入した場合にこれらを分解・排除する獲得免疫機構として機能するだけでなく,細菌の毒性や病原性に関与していることや,さまざまな環境下での細菌の生存や進化においても重要な役割を担っていることが明らかになりつつある。それと同時に,Cas9を用いたゲノム編集法は,これまで用いられてきた遺伝子破壊や置換法に比べ,その簡便さと適応範囲の広さから急速に応用範囲が広がっている。実験手技として広く知られているCRISPR/Cas9システムであるが,実際のところ,細菌種での機能についてもすべての機能は明らかになっていない。本稿では,CRISPR/Casシステムの本来の機能についての現在の最新の知見と,さらに応用範囲が広がるCas9を用いた遺伝子編集法についての現在の知見について概説する。
「KEY WORDS」CRISPR/Casシステム,Cas9,ゲノム編集


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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