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Pharmacogenomics and biomarker

マイクロRNA研究の進歩

がん分子標的治療 Vol.14 No.4, 121-125, 2016

須藤一起加藤健落谷孝広

非翻訳型RNAの1つであるマイクロRNA(miRNA)は,近年多くの機能が発見され注目されている。1つのmiRNA は複数のメッセンジャーRNA(mRNA)の翻訳を制御し,さらに血液中に放出されて遠隔臓器へも情報を伝達する。それぞれのmiRNAは複数の機能をもち,さまざまなかたちで生命現象や疾患に関わる。また,miRNAはがんの発生から進展においても重要な役割を果たす。血液中にはエクソソームに包まれ安定して存在するmiRNAがある。腫瘍細胞やがん患者の血液中で発現異常を呈するmiRNAが報告されており,がん診断マーカーとして血液中miRNAの実用化を目指した研究が行われている。また,miRNAは治療標的としても注目されている。miRNA類似配列の合成核酸薬(ミミックmiRNA)や,その逆にmiRNAを抑制するタイプのmiRNA阻害薬(locked nucleic acidなど)による臨床試験が行われている。
「KEY WORDS」マイクロRNA,発がん,核酸医薬,診断,治療


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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