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Basic & Clinical Topics

[基礎②]ヒトの腸内細菌叢は宿主の血清メタボロームとインスリン感受性に影響を及ぼす

DIABETES UPDATE Vol.6 No.3, 20-21, 2017

小野啓横手幸太郎

インスリン抵抗性は虚血性心血管疾患と2型糖尿病の前駆状態である。本研究では,ヒトの腸内細菌叢がどのように血清メタボロームとインスリン抵抗性に関与するかを,277人のデンマークの非糖尿病者のデータを用いて調べた。インスリン抵抗性をもつヒトの血清では分枝鎖アミノ酸(BCAA)の増加が認められ,その腸内細菌叢の機能の中でBCAAの合成能の上昇およびアミノ酸細胞内取り込み能の低下と相関していた。BCAAの合成によるインスリン抵抗性を主に説明できる菌種として,プレボテラ・コプリ(Prevotella copri)とバクテロイデス・ブルガトゥス(Bacteroides vulgatus)が同定された。マウスにP. copriを経消化管投与すると,インスリン抵抗性と耐糖能の悪化,さらに血中BCAAの上昇が認められた。これらの結果から,腸内細菌を標的にすることでインスリン抵抗性を改善し,代謝疾患や心血管疾患を減少させることができる可能性が示された。


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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