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SGLT・レッスン

SGLT2阻害薬が腎に及ぼす影響の可能性

DIABETES UPDATE Vol.6 No.1, 36-42, 2017

金﨑啓造古家大祐

ナトリウム/グルコース共輸送体2(sodium/glucose cotransporter 2;SGLT2)は腎臓近位尿細管のS1およびS2セグメントに局在し,糸球体から濾過されたグルコースを再吸収するために主要な役割を演じる。糖尿病症例では濾過された尿グルコース増加に伴い,近位尿細管でのSGLT2を介したグルコースとNa+の再吸収増加,結果として遠位側へNaCl供給量低下が生じ,尿細管糸球体フィードバック機構(tubuloglomerular feedback;TGF)が破綻することにより糸球体高血圧が惹起され,糖尿病性腎症の発症進展分子機序に寄与する可能性がある。SGLT2阻害薬は,近位尿細管でのグルコースおよびNa+の再吸収を阻害することにより,結果的にTGF正常化を介した糸球体高血圧是正,あるいは尿細管細胞における過剰グルコース曝露抑制を介して腎症に対する多面的有用性を発揮する可能性もある。


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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