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特集 透析患者の体液管理

心不全合併透析患者の体液管理
Fluid management in dialysis patients with heart failure

Fluid Management Renaissance Vol.6 No.3, 45-51, 2016

小川哲也佐倉宏新田孝作

「Summary」慢性透析患者における死因の第1位は心不全であり,全体のおよそ25%を占めている。透析中のくり返す低血圧発作や透析中の血圧低下による除水困難が原因でドライウェイト(DW)達成不可能な場合,心胸比の急激な拡大などはうっ血所見の有無に関わらず心不全の発症を考えて心機能を評価すべきである。体液量管理が治療の原則であり,透析間の体重増加を中1日でDWの3%未満,中2日で5%未満に止めるように指導が必要であるが,そのためには厳密な塩分制限(5g/日)が重要である。うっ血症状に対しては,体液量過剰状態に対するDWの下方修正で治療を開始し,非心臓性浮腫の原因となる貧血の改善,内シャント流量の是正,血糖管理も重要である。薬物療法としては,レニン―アンジオテンシン系阻害薬やβ遮断薬が用いられる。薬物療法に対する反応が不良な場合,前負荷の軽減を目的に,通常透析に加えて限外濾過法を適用する場合もある。
「Keywords」ドライウェイト,心エコー,拡張障害,虚血性心疾患,弁石灰化


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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