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目からウロコ―水と電解質

第19回 グリセリンの底力:しぶとく生きるのに欠かせない?

Fluid Management Renaissance Vol.6 No.1, 86-88, 2016

石橋賢一

生体エネルギーはミトコンドリアで産生されるアデノシン三リン酸(ATP)によりますが,その合成は太陽から降り注がれる光のエネルギーを利用して二酸化炭素と水からデンプンと酸素を合成することからはじまります(光合成)。デンプンは葉で二糖類のショ糖に変えられ,SWEET(sugars will be eventually effluxed transporter:膜7回貫通)輸送体ファミリー(シロイヌナズナに17遺伝子)によって汲み出され,成長の盛んな部分や果実へ送られます。細菌に食べられないように液胞に隔離していますが,漏れると細菌の餌食となります。この植物がつくったデンプンを動物は単糖類のグルコースに分解して腸から吸収して,GLUT輸送体ファミリー(膜12回貫通:ヒトに13遺伝子)によって全身に行き渡らせます。しかし,飢餓状態では中性脂肪から遊離したグリセリンを使ってATPをつくり,細胞は生き延びています。


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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