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特集 体うっ血の評価

(座談会)肺うっ血と体うっ血:病態,診断から治療まで

Fluid Management Renaissance Vol.6 No.1, 7-13, 2016

増山理豊田茂山田博胤鈴木聡

心臓のポンプ機能が低下すると,血圧や血液循環を保つために神経体液性因子が亢進し,代償機構が働く。左心のポンプ機能低下により起こる心不全が左心不全,右心のポンプ機能低下により起こる心不全が右心不全であるが,右心不全の多くは左心不全に続発する肺うっ血および肺高血圧に伴う右室圧負荷の増強によって発症する。本座談会では,体うっ血と肺うっ血,血管内うっ血と血管外体液貯留とを分けて考え,個別に評価したうえで治療薬を使い分ける意義,また作用機序の異なる利尿薬の適応病態などについてディスカッションした。

増山:近年は心不全急性期のうっ血治療について,腎機能に配慮した利尿薬の投与法が議論されています。たとえば,急性心不全の超急性期の病態把握に用いられるクリニカルシナリオ(CS)でCS1に分類される患者群では,体液貯留を認めない場合に利尿薬は推奨されません。利尿薬が奏効するのはうっ血ないし体液貯留が存在するケースであるため,臨床現場においてはうっ血の適切な評価がきわめて重要となります。本座談会では「肺うっ血と体うっ血:病態,診断から治療まで」をテーマに,身体所見から最新の心エコーを用いたうっ血評価法までをご紹介いただき,治療につなげていくための討論ができればと考えております。


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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