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目で見る胎児・新生児の病態

皮膚の発達と成熟

Fetal & Neonatal Medicine Vol.8 No.1, 5-6, 2016

池ノ上克山田直史鮫島浩

「表皮の発生」皮膚は主に外胚葉から表皮,壁側中胚葉から真皮で形成される。在胎5週頃に表層外胚葉と中胚葉に分かれ,在胎8週頃に単層の外胚葉から周皮(periderm)が生じる。その後,在胎10週頃から基底層の細胞増殖が進み,中間層(intermediatecell layers)が形成され3層となる。さらに進むと表皮は4層以上となり,在胎23週頃には周皮は剝離,消失し,それと並行して角化が進行し,表皮は基底層,有棘層,顆粒層,角質層で構成されるようになる。この周皮の消失と角化の開始が同時期に起こることが,胎生期型から成人型の皮膚へ成熟するために重要な事象である。角化により皮膚はバリア機能を獲得する。バリア機能の評価は,経表皮水分蒸散量にて行うが,早産児ではこの水分消失量は多く,在胎34週までに成人と同等になっていく。角質層のバリア機能には角質細胞間脂質層も重要である。在胎24週頃から層板顆粒(Odland小体)で生産されるセラミドが主体となり,この細胞間脂質層を形成し,水分や物質の透過に対して,バリア機能をもつようになるとされている。


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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