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誌上ディベート

歯ぎしりにボツリヌス治療は有効か?

アンチ・エイジング医学 Vol.13 No.3, 78-82, 2017

吉田和也

ボツリヌス毒素は,グラム陽性偏性嫌気性杆菌であるボツリヌス菌(Clostridium botulinum )によって産生される菌体外毒素である。ボツリヌス毒素は抗原性によってA型からG型までの7型に分類される。このうち,生物活性が自然界で最強とされるA 型から,最も多く使用されるボツリヌス毒素製剤ボトックス(Botox,アラガン社,わが国での販売はグラクソ・スミスクライン社)が製造される。
ボトックスは眼瞼痙攣,片側顔面痙攣,痙性斜頸,上肢痙縮,下肢痙縮,2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足,重度の原発性腋窩多汗症,斜視に適応が認可されている。ボトックスを筋に注射することによって,末梢の神経筋接合部における神経終末内でのアセチルコリン放出が抑制されて,神経筋伝達を阻害し,筋弛緩作用を示し,筋収縮を抑制する。効果の持続期間は3~4ヵ月程度である。神経筋伝達を阻害された神経が,軸索側部からの神経枝の新生により再開通することで,筋弛緩作用が消退する。

・「YES」の立場から/吉田和也
「NO」の立場から/馬場一美 ほか


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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