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総説

D-アミノ酸と老化;新規老化マーカーとしてのD-アミノ酸の有用性

アンチ・エイジング医学 Vol.13 No.3, 67-75, 2017

藤井紀子高田匠

ヒトのタンパク質は数万~数十万種類存在するといわれており,その機能は生体内での代謝,合成などの化学反応を加速(触媒)する酵素,細胞や組織の支持体としての機能を有する構造タンパク質,感覚機能を司るタンパク質,細胞や組織の運動に関与するモータータンパク質,分子やイオンを運搬する輸送タンパク質,遺伝子調節タンパク質,細胞間でのシグナル伝達を行うタンパク質,免疫機能を担う抗体など,多種多様である。タンパク質は,20種類のアミノ酸がペプチド結合で数百個連結してできた高分子化合物(ポリマー)である。アミノ酸は炭素(C)にアミノ基(-NH2),カルボキシル基(-COOH),水素(-H),Rで表記した側鎖(ここに20種類のアミノ酸の種類の違いによって酸性,塩基性,親水性,疎水性などの多様な性質が生じる)が結合した構造を有している。アミノ酸のうち,RがHであるグリシンを除いた19種類のアミノ酸はすべて,炭素に結合している官能基が異なるため,立体構造上,互いに重なり合うことがなく,左手と右手のように鏡に映した「形」の異なる関係となる。これらはL-体とD-体と呼ばれる鏡像異性体の関係にある。これらの物理的・化学的性質は全く同じである。
「KEY WORDS」D-アミノ酸,老化,加齢性白内障,老化マーカー,LC-MS,タンパク質凝集


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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