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総説

ストレッチの分子生物学─メカノバイオロジーから眺めるアンチエイジング法としてのストレッチの可能性

アンチ・エイジング医学 Vol.13 No.2, 70-75, 2017

澤田泰宏

ストレッチは,怪我防止あるいはパフォーマンス向上のために運動前に行うこともあれば,疼痛軽減や疲労回復を企図して運動後に行うこともある。ストレッチそのものが,身体の柔軟性向上を介して健康増進に有効とする報告もある。一般的にストレッチといえば,筋肉(骨格筋),腱あるいは関節包を伸ばすことと認識されているのであろうが,ストレッチの動作で伸ばされるのは骨格筋,腱,関節包だけではない。その部位の皮膚,神経,血管などの軟部組織も伸ばされる。ストレッチの効能は常識として受け入れられているにもかかわらず,ストレッチの本態とは骨格筋のストレッチであるのか,神経・血管のストレッチであるのかは明らかではない。また,ストレッチの動作・姿勢を長時間維持することはなく,ストレッチの後は例外なくリラックスしている(このリラックスとは心理的なものではなく物理的な弛緩を意味する)。ストレッチ効果の本態が実はリラックスにある可能性がある。結局,ストレッチという物理的な(メカニカルな)介入が,身体にどのようなメカニカルストレスとして感知されているのかがほぼ全くわかっていないことになる。
「key words」ストレッチ,リラックス,メカノバイオロジー,細胞骨格,牽引力顕微鏡


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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