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データを読む

ACROSS trialを深読みする

皮膚アレルギーフロンティア Vol.14 No.2, 50-52, 2016

神戸直智

「Summary」「眠気のある抗ヒスタミン薬のほうがかゆみ治療の効果も高いのか?」という風説を検証する目的で企画されたACROSS trialには,502例もの症例が組込まれ,多施設無作為化オープンラベル・クロスオーバー比較試験として実施され,それを否定する明確な回答を提供したという点において非常に質の高い臨床試験であった.また,同じくACROSS trialには,抗ヒスタミン薬を処方する際に,臨床現場で何気に,しかし頻繁に説明されている「眠気のある抗ヒスタミン薬でも,内服を続けることで眠気は徐々に感じなくなりますから」という風説に対しても回答の一端を提供していることに価値があると,筆者は個人的に評価している.
「眠気のある薬剤の方が効果も高いのか?」日本皮膚科学会が編纂する「蕁麻疹診療ガイドライン」1)や「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」2)では,ヒスタミンH1受容体拮抗薬,いわゆる抗ヒスタミン薬の使用に際して,鎮静性の少ない第2世代のものを使用するように推奨している.


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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