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腎研究最前線―Up Date Nephrology

特異的な遺伝子改変動物の作製法(2)

Nephrology Frontier Vol.15 No.1, 62-66, 2016

石原仁毅山本正道柳田素子

「CRISPR/Cas」2012年8月,Charpentierらは,標的とするDNAと相補的な配列を含んだ短いRNA(single guide RNA:sgRNA)と,細菌由来の二本鎖DNA切断酵素Cas9により,in vitroで任意の塩基配列のDNAを特異的に切断できることを報告した1).その翌年には,Churchらによって,このsgRNAとCas9が,ヒトやマウスの細胞で機能することを報告し2),Jaenischらは受精卵にsgRNAとCas9のmRNAを注入するだけで遺伝子が両アレル破壊されたマウスを効率に作成でき,複数の遺伝子を同時にノックアウトできることを報告した3).この方法は非常にシンプルで,目的とするRNAを入手してから1ヵ月後には,目的とするトランスジェニックマウスを作製することが可能となったと研究者たちに衝撃を与えた.そもそもCRISPR(clustered regularly interspaced short palindromic repeats)は,1987年に現九州大学教授である石野良純らによって報告されたE.coliのゲノムにある数十塩基対の短い反復塩基配列であり4),その後様々な細菌に存在することが判明したが,その存在意義については長らく不明であった.
「KEY WORDS」トランスジェニックマウス,ゲノム編集,CRISPR/Casシステム,エレクトロポレーション法,オフターゲット効果


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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