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画像診断―イメージングアプローチ

馬蹄腎の3D血管イメージングと3Dプリンターを用いた臓器造形―馬蹄腎に伴った左下極腎細胞癌手術―

Nephrology Frontier Vol.14 No.3, 56-60, 2015

山本徳則森健策服部良平

「はじめに」腎臓は後腎の発育により発生するが,左右の後腎が仙骨部の中央部から第2腰椎の高さに上昇する過程において,両側腎が腎下極(稀に腎上極)で融合する(峡部)回転異常を伴った先天性疾患を馬蹄腎と言う.発生頻度は400人に1人と言われており1),形態上は,通常よりも低く正中側に位置し,尿管は腎の前面で正中側を下行する.支配血管は多様性であり,腎動脈の分岐異常は60~74%に認められる2)3).支配血管が多様な上,血管分布に対してCrawford4)は外科的立場から簡潔に,Ⅰ群:一対の主幹動脈が大動脈より分岐するもの,Ⅱ群:一対の主幹動脈と1ないし4本の小動脈が大動脈ないし腸骨動脈から分岐するもの,Ⅲ群:多数の小動脈が大動脈ないし腸骨動脈から分岐するものの3群に分類している.複雑な腎臓血管に加え,さらに回転異常,下極融合(峡部)を伴い複雑な3D構造を有する。手術的な面から解剖学的特徴としては栄養血管が多彩なこと,峡部の存在があげられる。


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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