category13.gif


知って得するワンポイントアドバイス

ESUS(embolic stroke of undetermined source)

脳と循環 Vol.21 No.1, 70-75, 2016

北川一夫

「要旨」脳梗塞全体の約1/4は原因不明あるいは原因が特定されない脳梗塞(cryptogenic stroke:潜因性脳卒中)とされているが,その大部分は塞栓性脳梗塞である.ESUS(embolic stroke of undetermined source)はこれらの塞栓源不明の脳梗塞をまとめた概念として,2014年にHartらにより提唱された.想定される塞栓源は,塞栓源として確立されていない心疾患,潜在性の発作性心房細動,潜在性の悪性腫瘍,動脈原性塞栓,卵円孔開存などである.これらの塞栓源を特定するために各種検査が実施されているが,近年非ビタミンK阻害経口抗凝固薬(non-vitamin K-dependent oral anticoagulant:NOAC)の登場により,従来抗血小板薬が選択されてきたESUSに対してもNOACの適応が検討されている.ダビガトランまたはリバーロキサバンとアスピリンの有効性と安全性を比較検討した国際共同臨床試験が進行中であり,わが国からも多くの施設が参加しており,その結果が期待される.


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

【PR広告】

診療ガイドライン UP-TO-DATE 掲載開始

【PR広告】

目次から記事を探す