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いま振り返る研究の日々

第13回「動脈血ガスと呼吸調節における遺伝と環境の関わり―双生児研究と家族調査から解析する(その2)」

THE LUNG perspectives Vol.25 No.3, 94-97, 2017

川上義和

COPD患者とその健康息子について化学調節と動脈血ガスの関係を調べた1)。珪肺症患者とその健康息子を対照にして検討したところ,結果は,COPD患者の動脈血酸素分圧(PaO2)(安定期および増悪時)と息子の低酸素応答には,バラツキが非常に多いものの明らかに相関があった。図1にCOPD患者の増悪時のPaO2および動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)と息子の低酸素換気応答の関係を示す。つまり,COPD患者の化学調節機構,特に低酸素応答は発病以前から(多分遺伝によって)低下していることを示している。これが患者の低酸素血症を長引かせる機序の1つであり,急性増悪時に動脈血ガス異常をきたしやすくしている一因であろう。対照にした珪肺症にはこのような相関関係は認められなかった。


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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