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特集 医療経済の現状分析と将来

医療経済からみた認知症の治療

THE LUNG perspectives Vol.25 No.3, 49-54, 2017

稲垣中

近年,認知症患者は一貫して増加してきたが,それに伴って,認知症患者に要する社会的コストも増加傾向にある。このため,認知症治療薬には認知症患者の治療アウトカムを改善するにとどまらず,医療経済的にも好ましい結果をもたらすことが期待されている。そこで,本稿では認知症治療薬の費用対効果分析に関する文献レビューを行った。2007年に英国の国立医療技術評価機構(NICE)から認知症治療薬の費用対効果性を疑問視する見解が呈されたことがあったものの,全体的な趨勢としては認知症治療薬の費用対効果性は良好で,我が国で行われたドネペジル,メマンチンの費用対効果分析においても,良好な結果が示されている。したがって,現時点では認知症治療薬を使用することに医療経済的な観点からは問題はないものと判断される。
「KEY WORDS」認知症治療薬,費用対効果,アルツハイマー型認知症


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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