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特集 医療経済の現状分析と将来

「ケア」時代の医療経済

THE LUNG perspectives Vol.25 No.3, 44-48, 2017

広井良典

日本の高齢化率(65歳以上の人口が人口全体に占める割合)は2016年において27.3%で世界1位であり,またこの割合は今度も着実に上昇を続け,2065年には38.4%に達すると予測されている(国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」,2017年4月)。2014年度における日本の医療費は40.8兆円であるが,医療費全体のうち65歳以上の高齢者の医療費の占める割合はすでに6割近く(58.6%)を占めており,高齢化のピーク時には医療費全体の8割近くにも及ぶことが予測される。医療費の大部分が高齢者医療費という時代をすでに私たちは迎えつつあるのである。高齢化に限らず,慢性疾患への疾病構造の変化の中で「ケア」という視点が重要になっており,国際比較や健康に関する社会的要因,医療費の配分といった観点から,ケア時代の医療経済について考察する。
「KEY WORDS」高齢化,特定病因論,医療システム,コミュニティ,医療資源配分


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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