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MEDICAL TOPICS

第62回 老化におけるメイラード反応の役割

THE LUNG perspectives Vol.25 No.2, 73-77, 2017

市丸健太大野礼一須川日加里木下奨白河潤一永井美芽永井竜児

カルボニル基を有する還元糖はタンパクやアミノ酸のアミノ基側鎖と非酵素的に反応し,縮合反応が進行する。この反応は1912年にフランスの科学者であるL. C. Maillardが見出したことからメイラード反応と呼ばれる。本反応は大まかにアマドリ転位生成物が生成されるまでの前期反応と,その後の酸化,脱水,縮合,断片化反応などによって終末糖化産物(advanced glycation end-products;AGEs)が生成される後期反応に分けられる。AGEsは食品分野において加熱調理に伴う色調変化の原因として知られているが,生体においても緩やかに生成される。これは生体にも様々な糖質とタンパクが存在することに起因しており,加齢に伴い代謝の遅いタンパクに徐々に蓄積するが,腎症や網膜症をはじめとする糖尿病合併症,動脈硬化,アルツハイマー病などの進展に伴って,その蓄積は顕著に増加することが知られている。生体におけるAGEsの生成や蓄積は,タンパクの立体構造を変化させる修飾・変性に関与することから,様々な加齢関連疾患に関与していると考えられる。
「key words」AGEs,糖化,AGE阻害剤,糖尿病合併症,老化


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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