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特集 呼吸器疾患とマイクロバイオーム

発癌とマイクロバイオーム

THE LUNG perspectives Vol.25 No.2, 32-36, 2017

大谷直子

宿主であるヒトとその腸内細菌叢とは共生関係にあり,お互いのホメオスタシスを保っていると考えられている。腸内細菌は宿主が代謝できない物質を代謝して腸内細菌自身の生命維持のためのエネルギーを産生し,一方,宿主であるヒトはその代謝産物を生命活動に利用する。また,腸内細菌は宿主に侵入してくる異物や病原微生物の防御にも役立っている。しかし,このような恒常性が崩れると,腸内細菌の存在が,癌を含む様々な疾患の発症につながる可能性がある。近年,腸内細菌がもつタンパク質や菌が産生する毒素,代謝物が発癌を促進する可能性が示唆されている。本稿では,腸内細菌が関係する癌発症のメカニズムが注目されている大腸癌と肝癌について紹介する。
「key words」腸内細菌,癌,腸肝循環,デオキシコール酸


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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