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特集 呼吸器在宅医療のサイエンス

高齢者の睡眠中の嚥下・誤嚥

THE LUNG perspectives Vol.25 No.1, 72-77, 2017

佐藤公則

1. 睡眠中は嚥下の回数,頻度が減少しており,長時間,嚥下が行われておらず,咽頭・食道のクリアランスが低下している。また睡眠中は唾液分泌機能が低下し,気道の線毛運動機能が低下している。この傾向は高齢者でより顕著である。
2. したがって,睡眠中は咽頭・喉頭に唾液・分泌物が停滞し,咽頭に細菌が停滞し増殖し,逆流してきた酸が,咽頭・喉頭・食道に停滞している可能性が示唆される。
3. 睡眠中の嚥下動態は誤嚥あるいは酸逆流により引き起こされる病態に少なからず関与していると考えられる。さらに睡眠呼吸障害患者,高齢者では睡眠中の嚥下に伴う呼吸パターンが誤嚥をきたしやすく,これらの病態が増悪していることが予想される。
4. 睡眠時の嚥下に伴う有害事象を早期に発見し予防するためには,睡眠中の嚥下・呼吸動態を理解し,推測される危険因子を取り除くことが日常臨床で必要である。
「KEY WORDS」高齢者,睡眠,嚥下,誤嚥,咽喉頭逆流症


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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