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特集 近未来の呼吸器疾患治療

基礎医学とのダイアローグ Muse細胞と再生医療への実現性
Feasibility of Muse cells for regenerative medicine

THE LUNG perspectives Vol.24 No.2, 72-79, 2016

出澤真理串田良祐若尾昌平

「Summary」われわれは骨髄,脂肪,皮膚などの間葉系組織や市販の線維芽細胞,骨髄間葉系幹細胞などの培養細胞に腫瘍性をもたない新たなタイプの幹細胞が存在することを見出し,Muse細胞と命名した。Muse細胞は胚葉を超えてさまざまな細胞へと分化する多能性を有するが腫瘍性をもたない。最大の特徴として,回収してそのまま静脈へ投与するだけで損傷した組織へとホーミング・生着し,「場の論理」に応じて組織に特異的な細胞へと分化することで組織修復と機能回復をもたらす。生体に移植する前に細胞培養センター(cell processing center;CPC)において事前の分化誘導を必ずしも必要としないことから,①骨髄などから採取し,②静脈投与するという単純で簡潔な2ステップで再生治療が可能であることを示唆する。最近の研究において,Muse細胞には他の幹細胞にはみられない多くの特性があることが明らかにされてきている。本稿ではこれらMuse細胞研究の現状と一般医療への普及を目指した今後の展望について概説したい。
「Key words」間葉系幹細胞,多能性幹細胞,修復,静脈投与,ホーミング


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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