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特集 再生医療・遺伝子治療

トピック 肝細胞増殖因子(HGF)の多面的作用

CARDIAC PRACTICE Vol.28 No.3, 49-56, 2017

眞田文博谷山義明村津淳森下竜一

末梢動脈疾患(peripheral artery disease:PAD)は動脈硬化症,血栓症を主な病因とする疾患で,欧米では100万人あたり年間500~1,000人が新規にPADを発症し,55~70歳の4~12%が罹患している比較的ポピュラーな疾患である1)-3)。動脈硬化性病変を基盤としているため,PAD患者の心血管疾患(cardiovascular disease:CVD)死亡率は健常者に比較して3~6倍高く,およそ50%の患者はCVDを合併している4)-6)。そのためAmerican College of Cardiology(ACCF)/American Heart Association(AHA)のガイドラインではCVDに対する徹底した2次予防を勧告している7)。これまでに多くの薬剤,たとえばスタチン,RAS系阻害薬,抗血小板薬が使用され,CVDに対する予後改善の有効性が示されているが,残念ながら現時点でPAD患者の下肢血流を改善する内服薬は存在しない。また解剖学的な理由,動脈硬化病変の性質からバイパス手術や血管内治療の適応とならない多くの患者が存在する。遺伝子治療や幹細胞治療はこのような治療オプションのない,または乏しい患者への新たな治療戦略として確立されてきている。
「KEY WORDS」HGF,angiogenesis,pleiotropic effect,inflammation


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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