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特集 循環器疾患と異所性脂肪

基礎 動脈硬化と血管周囲脂肪
The role of perivascular adipose tissue in atherogenesis

CARDIAC PRACTICE Vol.27 No.4, 23-26, 2016

平田陽一郎

「はじめに」動脈硬化は,血管壁における慢性炎症がその病態の基盤である,との考え方が定着してきた。動脈硬化には種々の危険因子があるが,その中でも内臓脂肪の蓄積を特徴とするメタボリック症候群が,動脈硬化を含む心血管合併症の危険因子となるとする多くのエビデンスが明らかにされている。では,内臓脂肪が蓄積すると,なぜ動脈硬化が引き起こされるのであろうか。この関係を説明するカギとなるのが,脂肪細胞における慢性炎症という概念である。つまり,脂肪細胞は単なるエネルギー貯蔵庫として働くのみならず,アディポサイトカインと呼ばれるさまざまなサイトカインを分泌することにより,1つの内分泌器官としての役割を果たしていることが明らかとなってきた。そこでわれわれは,血管はじめにに直接付着している血管周囲脂肪組織(perivascular adipose tissue)に着目し,動脈硬化病変との関連性について検討を続けてきた。血管周囲脂肪組織は,これまで血管の支持組織と考えられ,その役割についてあまり注目されてこなかった。そこで本稿では,血管周囲脂肪組織が,血管の慢性炎症や動脈硬化病変の形成に与える役割についてわれわれの研究成果を元に考察する。
「KEY WORD」血管周囲脂肪組織,マクロファージ,動脈硬化,慢性炎症


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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