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特集 動脈硬化と血管石灰化

Ⅰ.臨床 大動脈石灰化の臨床的意義

The Lipid Vol.26 No.3, 12-18, 2015

飯島勝矢

「Summary」大動脈石灰化による血管壁硬化は高齢者に特徴的な収縮期高血圧を惹起し,圧受容器機能も低下し,血圧変動の増大や起立性低血圧などが誘導される.また,心臓への後負荷も増大し,左室肥大を伴う拡張機能障害,ひいては高齢者に多くみられる拡張不全型心不全の原因の1つにもなりやすい.さらに,拡張期血圧の低下により冠動脈も含めて臓器血流が低下しやすくなり,最終的には心血管イベント発症につながりやすい.また,診療上一番身近に確認することができる胸部X線正面像での大動脈弓石灰化のグレードが高い場合は,比較的脳心血管イベント発症を起こしやすい.さらに,標準的な心血管疾患のリスク因子を用いた予測モデルに血管壁硬化を示す脈波伝播速度を加えることにより,リスク予測能が向上する.
「Key Words」大動脈弓石灰化,血管壁硬化,血圧変動,脳心血管イベント


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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