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特集 糖尿病と肝臓

肝疾患と糖尿病 ②NASH/NAFLD

Diabetes Frontier Vol.28 No.6, 649-654, 2017

池嶋健一渡辺純夫

メタボリックシンドローム人口の増加に伴い,欧米に限らずわが国でも非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalchoholic fatty liver disease:NAFLD)が最も頻度の高い肝臓病になっている。なかでも,進行性の肝病態である非アルコール性脂肪肝炎(nonalchoholic steatohepatitis:NASH)は,肝硬変の成因として重要であるのみならず,肝硬変に至る手前でも肝癌の発症母地になり得ることから,ポスト肝炎ウイルス時代の最重要な肝疾患に位置付けられる。一方,NASH/NAFLDは肝臓病が死因となる以外にも,動脈硬化性疾患や他臓器癌による死亡リスクも高く,これらの他臓器病変の進行リスク因子としても注目されている。NASH/NAFLDの進展機序は従来,肝細胞への脂肪沈着を生じる第一段階と炎症・線維化が進展する第二段階に区分する,いわゆるtwo-hit theoryで説明されてきたが,実際にはこれらのステップは不可分であり,近年は多因子が同時並行で病態形成に関与するmultiple-parallel hit hypothesisがより広く受け入れられている1)。本稿では,NASHおよびNAFLDの病態と治療について,糖尿病との関連を中心に概説する。
「KEY WORDS」インスリン抵抗性/脂肪毒性/アディポカイン/自然免疫/肝発癌


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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