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特集 糖尿病と心合併症2017~循環器専門医との連携を図る

Ⅱ.心合併症診断の最前線 ②心臓MRIによる心筋虚血と冠微小循環障害評価

Diabetes Frontier Vol.28 No.5, 523-526, 2017

納谷昌直

医学の進歩にも関わらず,糖尿病患者において心血管イベントが主な死亡原因である。糖尿病患者では多枝病変やびまん性の狭窄の頻度が高く,心血管イベントの強いリスク因子であるとの確かなエビデンスが多い。したがって,糖尿病患者に対して心臓死リスクを冠動脈の解剖学的病変および心筋虚血重症度の観点から評価する方法を熟知しておく必要がある。心臓MRI(magnetic resonance imaging)は,冠動脈狭窄,心筋虚血,線維化,プラーク性状,冠血流予備能などの観点から冠動脈疾患精査機器として非常に有用であるが,心臓カテーテル検査に比べて,いまだにその検査数は少ない。糖尿病患者の特徴として,いずれの虚血の重症度群においても非糖尿病患者よりも心臓死リスクが高いことが知られている1)。近年,われわれの大規模な臨床研究によって,糖尿病が高リスクである原因は,これまでの冠動脈造影では描出ができなかった血管径が100μm未満の冠微小血管機能の低下が原因であることが明らかとなった。この機能はMRIあるいはPET(positron emission tomography)装置と血流製剤を用いることにより評価が可能である2)。本稿では,①糖尿病における冠動脈硬化と冠微小循環障害,および②その評価における心臓MRIの有用性について概説する。
「KEY WORDS」冠血流予備能/冠微小循環障害/心筋虚血/糖尿病/心臓MRI


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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