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特集 糖尿病と心合併症2017~循環器専門医との連携を図る

Ⅰ.糖尿病患者の心疾患リスクの特性を理解する ②急性冠症候群

Diabetes Frontier Vol.28 No.5, 509-512, 2017

小嶋啓介平山篤志

急性冠症候群(acute coronary syndrome:ACS)は不安定狭心症,急性心筋梗塞,虚血に基づく心臓突然死の総称であり,冠動脈プラークが突然破綻し血栓を形成することにより冠動脈の高度狭窄や閉塞を生じて発症する。ACSのおよそ70%は軽度狭窄病変から発症する1)といわれている通り,必ずしも高度狭窄病変が原因ではない。冠動脈プラークの中でも破綻しやすいプラークを不安定プラーク(vulnerable plaque)という。病理学的検討により,不安定プラークには大きな壊死性コア,薄い線維性被膜(thincapped fibroatheroma:TCFA),マクロファージなどの炎症細胞浸潤,血管陽性リモデリング,プラーク内新生血管を認めることが特徴2)とされる。不安定プラークが破綻すると,同時にマクロファージから多量の組織因子が血管内腔に放出され,急激に血栓性閉塞をきたすといわれている。また最近ではプラーク破綻だけでなく,血管内膜のびらんや突出した石灰化(calcified nodule)によっても同様に血栓を認め,ACSを起こすことが明らかにされている3)
「KEY WORDS」インスリン抵抗性/糖尿病/急性冠症候群/不安定プラーク/心血管リスク


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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