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特集 糖尿病と心合併症2017~循環器専門医との連携を図る

特集にあたって

Diabetes Frontier Vol.28 No.5, 502, 2017

柏木厚典

糖尿病と心血管病は,糖尿病合併症の生命予後決定因子として重要な合併症であり,高血糖だけでなく,多冠危険因子がその発症に関係している。糖尿病患者の心合併症予防には,厳格な血糖管理が重要であり,長期間の血糖管理が不良な患者では,心合併症が高頻度で,病変も多枝冠血管病変となり,しかも起始部から末梢まで広汎な動脈硬化病変とともに,冠微小循環障害,心臓自律神経障害から重症不整脈や心不全の原因となる。しかし,ACCORD研究では,厳格な血糖管理によって,体重増加,低血糖が増加し,心血管死が高頻度になると報告され,血糖の完全な正常化は,症例によっては問題のあることが提唱されている。一方,耐糖能異常の初期から多冠危険因子のトータルケアが必要であることが明確になっていて,管理が不完全では急性冠症候群の発症原因となり,突然死の原因になることが重要な臨床的課題となっている。これら病態の違いに関しては,Diabetes Frontier Vol.17 No.1(2006)の特集「糖尿病と冠動脈疾患2006~循環器専門医からの提言」としてまとめられた。


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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