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特集 糖尿病と感染症

【各論】5.糖尿病と歯周病

Diabetes Frontier Vol.28 No.4, 421-426, 2017

成瀬桂子

わが国における歯周病患者数は糖尿病同様大変多く,また加齢とともにその罹患率が増加する点も同じである1)。「平成23年歯科疾患実態調査」における55~84歳の歯周病罹患率は40%を超えている(図1)2)。歯周病とは,後述のように歯頸部に付着する細菌の塊であるプラーク(歯垢)により引き起こされる疾患であるため,歯がなければその部位に歯周病が生じることもない。1989年より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020運動が浸透し,高齢になっても自歯を有する割合が増えているため,逆に高齢者の歯周病が増えている,という現状もある。
糖尿病患者における歯周病は,高い罹患率と重症化を特徴とし,糖尿病細小血管障害,大血管障害に次ぐ糖尿病合併症の1つである3)。一方で,糖尿病は歯周病のリスクファクターであり4),糖尿病と歯周病の関連は双方向性である5)。本稿では,歯周病について概説した後,糖尿病と歯周病の関連について,さまざまな角度より紹介したい。
「KEY WORDS」歯周病,歯周炎,歯周病原細菌,糖尿病,糖尿病合併症


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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