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特集 糖尿病と感染症

【総論】2.感染症においてなぜ血糖が上昇するのか?

Diabetes Frontier Vol.28 No.4, 394-397, 2017

池田陽介園田紀之小川佳宏

近年,日本人糖尿病患者の死因として感染症が血管障害を抜き,悪性新生物に次いで二番目に多い疾患となった(全体の17.0%)1)。糖尿病では,多核好中球の遊走能,接着能,貪食能,殺菌能が低下しており2),特に血糖コントロール不良の際に細菌感染症は遷延し重症化しやすい。また,感染症罹患時には,さらなる血糖上昇を引き起こすことが知られている。感染症による血糖上昇のメカニズムとしては,主に炎症性サイトカイン分泌亢進とストレスによるインスリン拮抗ホルモン分泌増加によるインスリン抵抗性の惹起と考えられている。さらにこれらの液性因子が直接的あるいは高血糖による糖毒性を介して膵β細胞におけるインスリン分泌の低下を招き,さらに血糖は上昇する。本稿では感染症が高血糖状態を引き起こすメカニズムと,それに関与する免疫機構や神経内分泌ホルモンの活性化機序について概説する。
「KEY WORDS」感染症,インスリン拮抗ホルモン,サイトカイン,ケモカイン,マクロファージ,単球


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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