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特集 糖尿病と感染症

【総論】1.糖尿病においてなぜ易感染性が生じるのか?

Diabetes Frontier Vol.28 No.4, 388-393, 2017

根本憲一

糖尿病患者は,易感染性であるとされている。高血糖状態が自然免疫や獲得免疫,血管内皮機能や,凝固能などに影響を及ぼすとされてきた(表1)1)。近年の研究では,制御性T細胞の分化過程における代謝経路の違いが免疫応答に関与している可能性も提案されている2)
糖尿病という疾患自体は非常に異質な病態である。すなわち,糖尿病患者における感染症の原因を考える場合,糖尿病の前段階である肥満症,あるいは異所性脂肪蓄積によりもたらされた慢性炎症,免疫能の破綻が背景にあるのか,不十分なフットケアなど,感染を起こしやすい生活習慣が背景にあるのか,急性あるいは慢性的な高血糖自体が免疫能を低下させることによるのか,高血糖および高尿糖やアシデミアにより菌の増殖が促進されるのか,糖尿病性神経障害をはじめとする糖尿病合併症の進行に起因するものか,これら諸因子が複合的に関与し,その寄与度が感染症の種類や患者の病態ごとに異なる可能性がある(表2)3)
「KEY WORDS」糖尿病,肥満症,感染症,易感染性


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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