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先制医療における栄養の役割―ライフコースヘルスケア―

ロコモティブシンドロームにおける栄養療法:骨関節の立場から

Diabetes Frontier Vol.28 No.4, 373-378, 2017

田中清青未空太田淳子桒原晶子

2007年に日本整形外科学会は,加齢に伴う筋肉・骨・関節・軟骨・椎間板など,運動器の障害に対して,ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)という新しい名前を提唱した1)。日本語訳は運動器症候群だが,最近ではロコモという名前が普及してきた。具体的病名としては,骨粗鬆症・変形性関節症・サルコペニア(加齢に伴う筋肉量減少・筋力低下)がこれに該当する。健康寿命は日常生活に制限のない期間を指し,2013年の統計では,男性71.19歳,女性74.21歳であった。この年の平均寿命が男性80.21歳,女性86.61歳だったので,その差すなわち日常生活に制限のある期間は男性で約9年,女性で約12年となる。
関節疾患と骨折・転倒を合わせると,要介護の原因の20%近く,要支援の原因の30%を超える。すなわちロコモは要介護・要支援の重要な原因であり,健康寿命を大きく短縮させる。骨粗鬆症の治療については,骨折予防効果の証明された多くの薬物が用いられているが,変形性関節症・サルコペニアについてはまだ確立された薬物療法がない。


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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