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特集 糖尿病網膜症

糖尿病網膜症に対する硝子体手術の進歩

Diabetes Frontier Vol.28 No.3, 303-307, 2017

塩出雄亮森實祐基

糖尿病網膜症は,進行の程度により単純網膜症,増殖前網膜症,増殖網膜症の3段階に分類される。単純網膜症で出現する異常は毛細血管瘤や網膜出血である。血管からの蛋白質,脂質の漏出による硬性白斑も認められる。増殖前網膜症では,網膜細小血管が閉塞し網膜虚血が始まる。網膜虚血が増悪すると増殖網膜症となり,新生血管が網膜や硝子体に向かって形成される。新生血管の壁が破綻すると硝子体に出血を起こし,増殖組織が形成されると牽引による網膜剥離を生じる。この新生血管や増殖組織の形成には,網膜虚血に伴い,網膜内のグリア細胞から産生される血管内皮細胞増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)が大きく関わっていることが知られている1)2)
増殖前網膜症の時期になると,レーザーによる網膜光凝固術を行うことが多い。網膜光凝固術は,主に網膜虚血を解消し新生血管の発生の予防,新生血管の退縮を目的として行う。しかし,網膜光凝固術を行っても網膜症の進行を抑制できない症例や,硝子体出血や網膜剥離が起こった増殖網膜症の時期には硝子体手術の適応となる。
「KEY WORDS」増殖糖尿病網膜症,硝子体手術,VEGF,抗VEGF薬


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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