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特集 ワクチン・予防接種:わが国における現状と課題

医療者へのワクチン接種 なぜ必要か

Pharma Medica Vol.36 No.5, 33-36, 2018

中野貴司

患者や医療者を含めて多数の者が出入りする医療機関において,予期せぬ感染症伝播をまったくゼロにすることは現実的には不可能である。患者は自らの症状を感染症と気付かずに受診する場合もあれば,医療者が不顕性感染者として病原体を保有排泄していることもある。しかし,そのような状況のなかでわれわれは,感染症伝播のリスクを最小限に抑えるように努めることが不可欠であり,ワクチンという予防手段を有効に使いたい。患者には宿主免疫能が低下した者も多く,感染症罹患は大きな健康被害につながる。そして,免疫低下者については,生ワクチンを接種することが不適当な者が多く,不活化ワクチンの効果は十分に期待できない場合がしばしばである。したがって,医療機関という集団のなかで,ワクチンで予防することができる疾患の伝播を防ぐためには,医療者に対する予防接種が主戦略となる。
「KEY WORDS」院内感染/医療者/職業感染予防/ワクチン


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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