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特集 多発性硬化症診療最前線

機能回復・再生治療の最先端

Pharma Medica Vol.36 No.3, 53-58, 2018

久冨木原健二中原仁鈴木則宏

多発性硬化症(multiple sclerosis;MS)は,時間的・空間的に病変が多発する中枢神経系(central nervous system;CNS)の慢性炎症性脱髄疾患であり,複数の遺伝因子と環境因子が関与して発症する多因子疾患と考えられている。ミエリン構成蛋白質に対する自己反応性リンパ球がCNS内に侵入して起こす自己免疫性疾患と考えられており,T細胞をはじめB細胞,マクロファージなどの炎症細胞が誘因となり,CNS内で炎症性脱髄,軸索障害,グリオーシスなどをきたしている。
MSにはいくつかの病型分類が提唱されているが,日常診療でよく用いられるものとして,臨床経過による再発寛解型MS(relapsing-remitting MS;RRMS),2次進行型MS(secondary progressive MS;SPMS),1次進行型MS(primary progressive MS;PPMS)の3型分類がある。およそ8割の患者がRRMSとして発症・進行し,発症後10~20年で約半数がRRMSから再発の有無にかかわらず障害が持続性に進行するSPMSに移行する。また発症時より明らかな寛解増悪を示さず,神経障害が持続的に進行するPPMSが5~10%存在する。
「KEY WORDS」多発性硬化症/モノクローナル抗体/髄鞘再生


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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