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特集 多発性硬化症診療最前線

Induction therapyとEscalation therapy

Pharma Medica Vol.36 No.3, 45-51, 2018

越智博文

多発性硬化症(multiple sclerosis;MS)の発症を予防,あるいは疾患を根治することのできる治療法はない。そのため,MSの再発を予防し進行を抑制することが治療の目標となる。この目的で使用される薬剤を疾患修飾薬(disease modifying drug;DMD)と呼び,今日のMS診療では,診断確定後はできるだけ早期にDMDによる治療を開始することが広く受け入れられている。「多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017」においても,再発寛解型MSにおいては早期にDMDを開始することが強く推奨されている1)。さらに,clinically isolated syndrome(CIS)であってもMSに特徴的なMRI画像を有する典型的な症例では,DMDを考慮してもよいとされている。しかし,どのDMDを選択するかについては明確な基準があるわけではなく,個々の患者で慎重な判断が必要となってくる。本稿ではまず,早期治療開始の有効性と重要性について解説したのちに,どのDMDを用いて治療を開始したらよいか,「induction therapy」と「escalation therapy」を例に解説したい。
「KEY WORDS」多発性硬化症/疾患修飾薬/Induction therapy/Escalation therapy


※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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